１通の手紙

「影山さんには、ぜひこの研究にご協力いただけますと大変助かります。

　私共の研究で、他界した方とコンタクトがとれたのが、今回初めてなのです。」

僕は宗方さんは嘘をつくような人に見えなかったため、

「私でよろしければ、できる限りご協力させていただきます。」

と前向きな返事をした。

「それでは、今後天音さんからコンタクトがあったら、至急連絡させていただきます。

　できれば、お電話番号を教えてください。」

宗方さんの依頼に、僕はスマートフォンの電話番号を教えた。

この日は、瑞樹さんが研究施設内を案内してくれて、研究の内容などを教えてくれた。

その後宗方さんに挨拶して、僕は帰宅した。