プロローグ

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俺は生まれた時から運命は決まっていたのかもしれない。 俺の髪は白髪。そして、赤眼。 他の国では珍しいの一言で終わるのだが、俺の国は違った。 「白髪の赤眼産まれし時。厄災が訪れるであろう。」 そんな言い伝えがある。 正しく俺はこの「厄災」とやらに当てはまる訳で、今俺は幽閉されている。 王族に産まれたからか殺されはしなかった。 今までは幽閉されるだけで済んだのだ。 しかし、今日。本日をもって俺 リチャード・エーベル・アーロン・アルフは死刑を執行されて死ぬ。 …はずだったのだが、俺は今船に乗って香蓮に向かってる。 死刑前に塔を死にものぐるいで降りて脱走してきた。お金はさすがになかったから塔の中にあった宝石をあるだけ袋に詰めてきた。 俺はただの幽閉された王族じゃない。 筋肉も勉もなにもないダメ王子じゃないんだ。 幽閉されてる間暇なので片っ端から本を読んでいった。中には国政に関わる書物や甘ったるい小説などもあった。 本を読んでるだけの王子でもない。 毎日5時間以上素振りをして自己流とはいえ本でみたやり方を見よう見真似で実践した。 つまり、死刑を待つだけのダメ王子とは違うのだ。長々と武勇伝を語っていたかつまりはそういうこと。 白髪の赤眼で産まれただけでなんで死ななきゃいけないんだ。世の中理不尽すぎるだろ!!! …ゴホン…俺は香蓮………香蓮に逃げるのである。 (香蓮は、アジアら辺。ぶっちゃけ、中国とか韓国そこら辺です。香蓮という都市は存在しません。)
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