19人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、あ、あ、木にもかかってる、こんなに濡れるなんて」
わたしは、ペットボトルを取り出して、キャップを外していた。コタロウは、舌なめずりをしながら、求めるように、じーっと見つめていた。コタロウは、体の大事な部分が、反り返って、ブルンと震えていた。
「み、見ないでよ。本当は自分でするのよ」
ペットボトルから水が、滝のように流れて行く。月光を反射した葉に白い小さな光沢が、葉脈に沿って流れながら、地面に糸のように落ちてる。
「も、もう、少し、あげるから」
街頭の明かりが、ぼんやりと照らす場所に激しい息で、コタロウが駆ける。ペット皿を取り出して、水を満たす。舌で水音を鳴らしながら、飲み干していた。
ご近所の長島さんが、部屋着で散歩にやってきた。
「見てました。私も混ぜてください」
「え! ヒミツにしてくれるなら」
最初のコメントを投稿しよう!