100年に一度のクリスマス伝説

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54c39dfe-6660-46f6-b466-1afe2c80e86e 「未来が育った島って栗洲島じゃなかったっけ?」 「うん、そうだけど…それが?」 「じゃあ100年に一度のクリスマス伝説って知ってるよね?」 雫の言葉の向こうに貴方が見えた。 どんなに待ち焦がれてみても無駄だったこの10年。 「うん、島の人間なら誰だって知ってると思うけど。それが?」 フロアランプだけが唯一の灯りの中 ベッドを出て スマホ片手に伸びるワインボトルのある棚。 そのワインボトルの脇の写真立ての中の 幼かった恋心が蘇る。 准がいた最後の年の高校の文化祭で 出した焼きそばの屋台の中で 貴方がわたしの肩を抱いてくれた ただ一枚残っている二人のツーショット写真。
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