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朔弥が翔に結婚することを伝えた翌朝、朔弥はなぜか朝から社長室に呼び出された。
「失礼します」
社長室に入ると、顔が怖すぎる社長秘書松川さんと、この部屋の主でドンマイって顔をした父親がいた。
「あの、ご用件は・・・・」
「単刀直入に言います。うちの楓と本当に結婚するつもりなんですか?」
すごく殺気のこもった目で見つめられ、怖い。
でも、ここで怖じ気づいたら楓ちゃんとは結婚できない!
「社会人として働きだしたばかりで自分の余裕もないのに、楓を幸せにできると思ってるんですか?」
たしかに、まだ働きだして一年くらい。
たまに残業もしちゃうし、出張も度々ある。
寂しい思いをさせるかもしれないけど、楓ちゃんを好きな気持ちはだれにも負けないし、絶対に俺が幸せにする!
「俺は・・・まだ、半人前で松川さんたちには及ばないけど、それでも、楓ちゃんのことが好きだし、愛してるから、俺が楓ちゃんを幸せにします。だから、結婚を許してください」
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