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ちょっとだけうすら寒い十月のはじめ。今日はにょたチョコ男子のファンイベントの日。にょたチョコ男子モデルたちはあんまりやりたくないイベントのために、みんなで伊織先生に頼んで、参加者を絞るために今日のイベントが組まれた。
俺ら、にょたチョコ男子は変なイベントには慣れているけど、ファンが俺らにょたチョコ男子にあーんと言ってケーキを食べさせる変なイベントがあった。その熱狂ぶりはちょっと引いてしまうくらいで、かなりの売上をあげたのだけど、俺らからしたら、ちょっと遠慮したいイベントなんだ。
「猛者ども!準備はいいか!にょたチョコ男子にあーんさせる権利を得られるのは百名!アオザイに身をつつんだにょたチョコ男子を鬼ごっこで捕まえることの出来た百名が権利を得る!にょたチョコ男子にあーんさせたいかーー!!」
参加者を煽る色々先生。参加者たちは雄叫びをあげる。ちなみに参加者には親父、大と徹、校長、ご近所さん、校長もいる。へんたいさんは鼻が利くな。
伊織先生のスタジオのほんもの女子たちは、審判。ほんもの女子に捕まえたと判定された百名があーんの権利を得る。
「ではスタート!」
俺らにょたチョコ男子は一斉に逃げ出す。会場は本乃編集長の誕生日を祝ったドームた。ちゃっかり場所抑えてたよ。
「走るの苦手ー!」
女体化する前はぽっちゃりだと言ううたうものさんが最初に捕まった。一回捕まれば、そのにょたチョコ男子には五分は触れていけないルールが事前にネットで告知されている。
一回捕まって逃げる時間を稼ぐのもありだ。
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