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004
家は人間よりも背が高い所為で少し大きかった。中は至って普通の家。
彼は棚からワイングラスを取り出した。
「今から生き血の契約をする」
「どんなのをするんですか?」
「お前は何もしなくて良いが、痛いかもな」
「わ、わかりました」
彼は床に私を寝転ばせて、顔を近付ける。途端、首にピリッとした痛みが走る。とくとくとワイングラスに血が注がれる。ある程度溜まったら、彼は舌で舐める。
ワイングラスに入った私の血が彼の口に入る。
また、口を近付けるが、首ではなく口だった。キスの様だが、全然違う。口の中に彼の唾液と混ざった私の生き血と彼の舌が口に流し込まれる。
「契約は終わった。お前は俺の指示には絶対に従う様になった」
「へ〜」
「試しに命令してやろう。スカートをめくれ」
手が勝手に動き、スカートをめくる。
「今日の夜はベッドだな」
彼は確かにそう言った。
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