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私は、タクシーの車内で、
「…」
と、押し黙ったままだった…
顔面蒼白な新造さんを隣に見ていて、いかに自分が、我がままで、自分勝手な女だと思い知った感じだった…
…なんて、自分勝手なんだろう…
…新造さんが、こんなに体調が悪いのに、わざわざ出迎えに来させて…
自分の愚かさを呪った…
そんな落ち込んだ、私の表情に気付いたのだろう…
「…高見さんが、悪いわけじゃありませんよ…」
と、突然、新造さんが、呟いた。
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