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2008
新発田(26)派遣社員兼探偵
上杉恵一 派遣会社ボス兼探偵局長
斉藤
山浦 新発田の彼女
上条 依頼人
安田刑事
御館 テロリストボス
北条 派遣社員
本庄 元教師
神余 福祉施設施設長
桃井 派遣社員
武田 物流会社社長
👻残り9匹
教師を辞め派遣社員となった僕は恋人の山浦由紀と共に福岡にやって来た。
僕の勤める人材派遣会社『ジェット』は全国展開している。
光彦の事件は加地智彦の手によってまとめられ、ベストセラーを経て『イジメ』というタイトルで映画化される。その試写会の日、僕と同じ食品会社に派遣されていた、川上と赤澤が何者かに惨殺されてしまう。
派遣社員は原則として3年で切られる。安定のしない仕事だ。もしかしたら同僚が殺ったんじゃ?
だが、容疑者は浮かんでこない。そのまま数日が過ぎたところで再び事件が起きる。ボーリング大会の最中に寮で一人留守番で残っていた斉藤智子が惨殺されたのだ。事件を知った僕の元に電話がかかる。「やあ、新発田。俺を覚えてるか?」
安田刑事と食品会社『デューイ』の常務上条、『ジェット』のボス、上杉恵一に山浦由紀の4人はそれぞれ3年前の食中毒事故と今回の連続殺人事件の関連性について調べていた。
4人が集まり相談をしている時に安田の携帯電話が鳴る。携帯をかけている奴が犯人だ、上条や恵一は周囲を探すがその隙を突かれて安田が刺殺されてしまう。
安田の死で心を痛めた恵一は上条と共に本格的に殺人事件の調査を開始するが、今度は上条が恵一の目の前で犯人にメッタ刺しにされるのだった。ほぼ同じ頃、北条と共に警察の車で護送されていた僕は何者かに襲撃を受ける。
僕らは『ジェット』に対して恨みがあった。ボーナスはないし?なかなか正社員にしてくれない。ネットを使って企業ホームページに『まだまだゲームは続く』と送りつけた。
一時は逃げ延びるも殺人犯の顔を確認しようとした事が災いして北条が惨殺されてしまう。
博多郊外の廃墟に逃げ隠れた僕の前へ姿を現し正体を見せたのは、派遣社員の桃井だった。その場にいた山浦由紀を殺害したところで、モンスター教師・本庄も登場し真相を明かした。一連の事件は馬場信子が僕に殺されたその復讐であり、信子を侮辱する者や僕に親しい者たちを惨殺していた。
桃井とはネットで知り合い、正社員にする条件で協力者にしたのだと。
完全犯罪を目論む彼は桃井の単独犯行と相撃ちによる全員死亡で幕を下ろすため、彼に数発の弾丸を浴びせ、新発田に襲いかかる。
僕は危うい状況に追い込まれるが、銃を持って現れた色部塔子によって救われる。犯人である桃井と本庄は、僕の撃った銃で止めをさされ死亡した。
死亡したと思われた上条は一命をとりとめて恵一の付き添いで病院へ、僕と塔子は由紀の墓参りにやって来た。
「成仏しろよ?」
墓場から出て、夜道を歩いていると僕はヒヤリとした。馬の足が木の枝になぜかぶら下がっているような姿で出現した。不用意に近づいた塔子は蹴り飛ばされた。
僕は危険が近づくと透明人間になることが出来るようになった。
僕は手にしていた角指で飛び降りた妖怪の背後から近づいて殺した。角指は、日本の暗器の一種。トゲが生えた指輪である。敵の腕を軽く握ることで万人力の効果が得られる。主に忍者が暗殺用に使用している他、捕り物としても使用された。使い方としては、突起針(角)を手の内側に向け、指輪のように装着し、刃で敵の顔面、首、手首、腕、足首などを強く握ると針が肉に食い込んで、敵の動きを封じることができ、平行に2、3筋の傷がつくことで一方の傷をふさぐと他の傷口が開くため、ダメージが大きい。
👻残り8匹
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