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1992年5月
ネブッチョウは、埼玉県秩父市に伝わる憑き物。オサキや生団子と共に、秩父の三害と言われ関東地方の憑き物として恐れられる。
古くから家に付きまとっている小さなヘビの憑き物であり、家の主人が誰かに怨みを抱くと、その考えを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりする。怨みが強いときは、ネブッチョウは相手の体を押し潰し、取り殺してしまうという。
さらにネブッチョウのいる家の屋敷や田畑に触れると必ず祟りがあると信じられ、祟りを恐れてそれらに触れる者がいなかったばかりか、土地に踏み込もうとする者すらいなかったといわれる。
また、この家の子が縁組みで他の家へ行くと、ネブッチョウも一緒について行くので、ネブッチョウに憑かれた家は増えていく一方だという。
お母さんは秩父で生まれた。旧姓は五十公野だ。
「春子、ゴールデンウィークは秩父に行こうよ」
「そうね?しばらく帰ってないしね?」
5月2日- 国家公務員の週休2日制スタート。
出かける準備をしてると、『ズームイン朝』がはじまった。
凄惨な事件が起きた。
武田物流の大宮支店近文営業所の当直室で被害者、三隅昭夫が殺害されているのが発見されて発覚した。司法解剖の結果30日~31日にかけて頸動脈などが切断されて出血死したと判明。警察は怨恨と物取りの両面から捜査していたが、物的証拠がなく捜査は難航した。
事件があった年に三条油脂株式会社において、同社社員が御館一郎が三隅と組んで大豆を横流しして約二千八百万円を横領していたことが発覚した。
三隅とお母さんは高校の同級生で、貧乳であることをバカにされていたらしい。
「アルバムを見ていたときに殺意が湧いたのよ」
御館との関係をお母さんは知っていたらしい。
秩父には3日のお昼に到着。
お父さんは「乳部」とかバカなことを言っている。
お母さん曰く、乳部とも呼ぶらしい。
「オッパブじゃねーか?」
「またそんなところ行ったの?」
「俺が稼いだ金だ、勝手だろ?」
散歩に出かけた。
夕暮れの帰宅を急ぐ者の袖をクイと引く。振り向くが誰もいない。気を取り直して歩き出そうとするとまたも手がクイと引かれるといわれる。
伝承地での話では、袖引小僧は元は落武者の霊であり、落武者が通行人に助けを求めて袖を引いているともいう。
またある伝承によれば、貧乏な家の子供が、道端の地蔵の陰で共働きの両親の帰りを待っており、両親が帰って来たので飛び出したところ、両親は最近評判の盗賊だと思って殴りつけて死なせてしまい、その子供の霊が袖引き小僧となったという。
5月8日 - 第61代横綱北勝海信芳引退
5月11日 - 三菱自動車工業が「リベロ」を発売。
5月11日 - 『てのひらを太陽に』や『徹子の部屋のテーマ』などで知られる作曲家のいずみたくが死去。
5月18日 - トヨタ自動車が『カローラセレス』/『スプリンターマリノ』を発売。
5月20日 - 大阪府などの出資によりクリスタ長堀設立。
5月22日 - 細川護煕前熊本県知事が中心となり日本新党結成。
5月22日 - リクルート創業者の江副浩正が自ら保有する同社の株900万株をダイエーに譲渡。リクルートはダイエーの傘下となる(現在は解消)。
5月22日 - 滋賀県にて日本で最初のビルの爆破解体。
5月22日 - 映画監督の伊丹十三が暴漢に襲われ重傷。
5月24日 - 鈴鹿サーキットで行われた全日本F3000選手権第4戦で1989年チャンピオンの小河等選手が事故死。
5月25日 - 本田技研工業が最高級オートバイ『NR』を発売。当時の価格520万円。
5月27日 - 『サザエさん』『いじわるばあさん』の作者として知られる漫画家の長谷川町子が死去。
5月28日 - 日鉱金属設立(日本鉱業の金属部門が独立)。
5月28日 - 阪神(旧大阪)の初代“ミスタータイガース”藤村富美男が死去。
5月29日 - 朝日ジャーナル休刊。(事実上の廃刊)
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