2019.10.2

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2019.10.2

 公開日記というものを初めて書くにあたって、さて、何を書いたらいいか、とはたと迷う。私的な日記はときどき書いているが、そんな内容、見たい人もいないに違いない。やっぱり、公開日記は読み手を意識しなければならない。私にとっては新ジャンルだ。  まあ、とりあえずは自己紹介。特に文学に関することで。  私は芥川龍之介とドストエフスキーをこよなく愛しています。ほとんどの作品を読んでいます。それも一度や二度ならず。  ごく若いころ、落ち込んだなどという言葉では生易しいくらい、自分の中のものが砕け散ってしまったと思ったときがありました。そのとき、芥川にどれほど助けられたか。芥川がいたから、生きていようと思った。晩年の「玄鶴山房」とか、「河童」とか、「或阿呆の一生」とか「歯車」とか、多くは遺作の作品です。  本当に辛いときに、明るい楽しいものなど、何の役にも立たないのです。ある意味、寄り添ってくれるのは、限界まで研ぎ澄まされた真実の叫び。  もともと好きではあった作家だけど、そのときに、芥川は私の中の奥深いところに住み着いてしまったのです。  かといって、今の私はなんだかんだ言って、好きな小説も書いて楽しく生きてはいるんですけどね。  それからドストエフスキーは、特に「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」。この作品はテーマの発展性がありますので、ぜひセットでお読みになることをおすすめしたい。これまでの人生で5回読みましたが、読むたびに違う発見があり、感じ方がある。人間的な成長や起伏に寄り添って発展してくれる書物なのです。  異様なまでに饒舌な登場人物たち、謎めいた振る舞い、背筋がぞうっとするような心理描写。テーマは「神にいたる道」の追求。「神」なき現代人にも形を変えて突き刺さる普遍性。それでいてエンターテイメントとしての側面も併せ持ち、はらはらして読んでしまう。    ところで、最近中村文則の作品にはまって読んでいるのですが、そこで大胆にドストエフスキー的な人物や設定を入れて見事に自分のものとしていることに魅せられました。  そして、ふと思う。こういうやり方が許されるなら、私も書いてみたい。  私なら、大好きな「罪と罰」のスヴィドゥリガイロフを持ってくるだろうな、と。   *****  初回は堅めになりましたね。生活のこまごまも書いていきますので、ぜひまた読んでみてくださいませ。  
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