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ユメがこの地下都市にやってきてから、いったいどれほど経っただろうか。
そんなことすらもう、ぼくは覚えていない。
ユメは、ある日ぼくたちの都市にやってきた。そしてそのまま、ぼくたちの都市の中心部にある「中央委員会」の建物に入っていった。
そして、そこで今もなお生活を続けているそうだ。
そうだ、というのは、ぼくたちは実際にユメの姿を見たことがないからだ。ただ、その委員会に出入りしているやつらが「ユメ」と、彼ら?のことを呼んでいるから、ぼくらも、彼らのことをユメと呼んでいる。
ユメはぼくたちに危害を加えるような、そんな様子はなかった。
ユメが来る前と、来たあとでは大きな変化は別段特に起こっていないと思う。
ユメが来る前も、来た後も、ぼくたちは変わらず、西にある列車を走らせて、地上から物資をもらい、生活をしている。そのことは何も変わらない。
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