1人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・重い・・・!!
・・・重い・・・!!
・・・身体が重い・・・
1匹のイノシシは、息たえだえに獣道をヨタヨタとよろめいて歩いていた。
・・・辺りが・・・!!
・・・ぼやけて・・・!!
・・・霞んでいく・・・!!
・・・あれ・・・?!
・・・身体のバランスが・・・?!
・・・もうだめだ・・・!!
「ぷぎぃーー・・・」
ドサッ!!
イノシシの足取りは段々フラフラと千鳥足になり、遂に目を剥いて倒れこんでしまった。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
・・・目が・・・霞む・・・
・・・瞼が・・・重い・・・
倒れこんだイノシシは、それっきりピクリとも動かなくなってしまった。
・・・・・・
・・・・・・
「大変です!!死んだイノシシの検死結果が解りました!!」
「やはりな・・・この近くの豚舎での『豚コレラ』の原因はこいつか。」
地元のハンターの通報で、獣道の真ん中に倒れいたイノシシの亡骸を調べていた保健所の人々は、その事実に畏怖した。
「『豚コレラ』の発生源は、やはりこのイノシシが感染源だったのか・・・!!
ということは・・・」
最初のコメントを投稿しよう!