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「ん?」
何処かの異世界にたどり着いたイノシシのブンブーは、身体中の違和感に戸惑った。
「何で俺は二本足立ちなんだ?
で、何?この甲冑は?
この俺が槍を持ってる?武器?!」
ぶわっ!!
「?!」
イノシシのブンブーの目の前に、いきなり剣を持った勇者が立ちはだかってきた。
「モンスターめ!!覚悟!!」
「ちょ・・・ちょっと・・・ぷぎっ!!」
どばっ!!
勇者の剣は、イノシシのブンブーに振りかざされ真っ二つに切り裂いた。
「ぷぎぃーーーーー!!」
ぼん!!!!
その瞬間、イノシシのブンブーはこの異世界から消えた。
・・・くっ・・・何でいきなり・・・
・・・で、何なんだよいったい・・・
「ん?!また?!」
イノシシのブンブーは、また同じ異世界に今さっきと同じ甲冑姿で現れた。
「な、何これ?!」
「やあ、君を『オーク』だね。」
隣のブンブーと同じ格好ののオークが、困惑するブンブーに話しかけてきた。
「『オーク』って・・・?!うわっ!!またあいつが来た!!今度は二人も!!」
「モンスターめ!!覚悟!!」
「えいっ!!」
ぴろぴろぴろぴろぴろぴろぴろ!!
・・・何この音・・・?
「ぷぎぃーー!!」
「えっ!!話しかけてきた奴がやられ・・・ぷぎぃぃぃーーーー!!」
勇者と共にやって来た賢者が放った魔法で、2匹のオークは一瞬にしてやられてしまった。
・・・まさか・・・あいつも・・・俺のように・・・?!
「げぇっ!!またかよ!!」
またブンブーは、同じような異世界に現れた。
ぶおん!!
じゃきーーーん!!
ぐさっ!!
「ぷぎぃーーーーー!!今度は勇者に瞬殺されたぁーーー!!」
「あっ!!また・・・」
ぐさっ!!
「ぷぎぃーーーー!!」
・・・またかよ・・・!!
「また来てしまった・・・」
ぐさっ!!
「ぷぎぃーーーー!!」
「またかよ!!」
ぐさっ!!
「ぷぎぃーーーーー!!」
「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」「またかよ!!」ぐさっ!!「ぷぎぃーーーー!!」
正に、無間地獄だった。
生き返っても、生き返っても、生き返っても、生き返っても・・・
目の前に勇者と賢者と魔法使いといった、討伐パーティが待ち構えており、『オーク』になったイノシシのブンブーと他の仲間・・・隣に何時も現れる自らと同じ『オーク』・・・もろとも瞬殺して来た。
・・・にしても気になる・・・
・・・俺の隣の俺と同じ『オーク』・・・
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