3#俺がノーマルガチャで、あいつがレアガチャで

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 きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  「ぷぎーーー!!眩しいぃぃーー!!」  イノシシのブンブーは、次の異世界に来たとたん 、辺りは目映い閃光が煌めき、思わず目を蹄で覆った。  「ん?俺の真上に書いてある印は?!」  辺りが四角い枠に取り込まれたイノシシのブンブーは見上げると、  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  「は?」  イノシシのブンブーは、今自分が起きている事に訳が判らなくなった。  「おおー!!また逢ったな!!」  ブンブーが聞き覚えのある声に振り向くと、同じく四角い枠に囲まれたオークが蹄を振っていた。  「おめぇは、『ノーマルモンスター』か・・・ぶひひひ。俺を見ろよ!!」  「はあ?≪SSRモンスター・デスオーク≫???!!」  隣のオークの枠は黄金に光輝き、相手のオークはブンブーより逞しく獰猛な出で立ちになっていた。  「どや!!『レアモンスター』だ!!君、『ノーマルモンスター』?ぶひひひ!!」  「何笑ってんだよ?!同じオークのくせに?!」  「君は「ノーマルモンスター」だから、きっと『強化』の為に消されるか、売却されるよ?!」  「消される?!ぶひっ?!」  オークのブンブーは、目の前に現れた文字列を見てギョッとした。  ≪100ゼニーで売却しました≫  「ぷぎっ!????」  しゅん・・・  オークのブンブーは、ここで吸い込まれるように消滅した。  ・・・・・・  きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  「今度は、俺はレアモンスターに・・・」  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  「ぷぎ?またノーマル?!」  ≪100ゼニーで売却しました≫  しゅん・・・  「まあ売られた・・・」  ・・・・・・  きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  「今度は俺は・・・」  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  「またかよ!?」  ≪100ゼニーで売却しました≫    しゅん・・・  ・・・・・・   きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫    ・・・・・・   きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫   ・・・・・・   きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫  ・・・・・・  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫    ・・・・・・  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫    ・・・・・・  ≪ノーマルモンスター・オーク≫  ≪100ゼニーで売却しました≫    ・・・・・・  「ちっくしょーーーー!!何度ガチャで出てきても俺は ≪ノーマルモンスター・オーク≫で直ぐに売却される身かよ!!!!」  ≪ノーマルモンスター・オーク≫のブンブーは、遂に癇癪を起こした。  ぱぁぁぁ・・・  01001010101010101101001010101010100100101010101010110100101010101010010010101010101011010010101010101001001010101010101101001010101010100100101010101010110100101010101010  「ぷぎ?何なんだよ?」  オークのブンブーの廻りには文字列の空間が再び現れ、そこからポリゴン身体の4本角の鹿が浮かびあがってきた。  「やあ、ソシャゲ異世界無限転生楽しんでるかね?」
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