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きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
「ぷぎーーー!!眩しいぃぃーー!!」
イノシシのブンブーは、次の異世界に来たとたん 、辺りは目映い閃光が煌めき、思わず目を蹄で覆った。
「ん?俺の真上に書いてある印は?!」
辺りが四角い枠に取り込まれたイノシシのブンブーは見上げると、
≪ノーマルモンスター・オーク≫
「は?」
イノシシのブンブーは、今自分が起きている事に訳が判らなくなった。
「おおー!!また逢ったな!!」
ブンブーが聞き覚えのある声に振り向くと、同じく四角い枠に囲まれたオークが蹄を振っていた。
「おめぇは、『ノーマルモンスター』か・・・ぶひひひ。俺を見ろよ!!」
「はあ?≪SSRモンスター・デスオーク≫???!!」
隣のオークの枠は黄金に光輝き、相手のオークはブンブーより逞しく獰猛な出で立ちになっていた。
「どや!!『レアモンスター』だ!!君、『ノーマルモンスター』?ぶひひひ!!」
「何笑ってんだよ?!同じオークのくせに?!」
「君は「ノーマルモンスター」だから、きっと『強化』の為に消されるか、売却されるよ?!」
「消される?!ぶひっ?!」
オークのブンブーは、目の前に現れた文字列を見てギョッとした。
≪100ゼニーで売却しました≫
「ぷぎっ!????」
しゅん・・・
オークのブンブーは、ここで吸い込まれるように消滅した。
・・・・・・
きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
「今度は、俺はレアモンスターに・・・」
≪ノーマルモンスター・オーク≫
「ぷぎ?またノーマル?!」
≪100ゼニーで売却しました≫
しゅん・・・
「まあ売られた・・・」
・・・・・・
きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
「今度は俺は・・・」
≪ノーマルモンスター・オーク≫
「またかよ!?」
≪100ゼニーで売却しました≫
しゅん・・・
・・・・・・
きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
きらりーーーーん・・・ぴっかーーーー!!
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
≪ノーマルモンスター・オーク≫
≪100ゼニーで売却しました≫
・・・・・・
「ちっくしょーーーー!!何度ガチャで出てきても俺は ≪ノーマルモンスター・オーク≫で直ぐに売却される身かよ!!!!」
≪ノーマルモンスター・オーク≫のブンブーは、遂に癇癪を起こした。
ぱぁぁぁ・・・
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「ぷぎ?何なんだよ?」
オークのブンブーの廻りには文字列の空間が再び現れ、そこからポリゴン身体の4本角の鹿が浮かびあがってきた。
「やあ、ソシャゲ異世界無限転生楽しんでるかね?」
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