近い未来、人間の価値は著しく低くなる

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 近年、AIやロボットの進歩によって人間の職業は取って代わられると論じられているが、私はその通りだと考えている。 勿論、たかが3年くらいでは差ほど感じられる変化はないだろう。 しかし、10年・20年ではどうか。  例えばCMに流れている自動運転技術。 今でこそ運転のサポートという技術として受け入れられているが、これが完全なものとなり人がハンドルに触れなくなるのもそう遠くはない。 むしろハンドルすら無くなる可能性がある。  今までのGPSは数メートルの誤差もあったが現在打ち上げられている「みちびき」という衛星では数センチの誤差という高い精度を誇る。 この情報を自動運転に取り組めば完全なる自動運転は2030年頃に完成しててもおかしくはない。  そうなると困るのは職業運転手。 タクシーやトラック、電車などが挙げられる。  現在のタクシードライバーの数は37万※1  トラックは83万人※2  電車は3万(その他の鉄道運転従事者を含む)※3  極論を言ってしまえばこれら全ての人が職業を失う可能性がある。 我々が思っているより人件費はかかっているものだ。 ある人の給料が30万としても、会社側はそれに加えて保険料など上乗せし、倍近くの出費をしている。  そこで注目されるのは機械の力だ。 機械は文句を言わず、病気にならず、365日深夜問わず働いてくれる。 初期投資に金はかかろうも、長い目で見れば安上がり。 資本に余力のある大企業ほど機械化が進むことだろう。  さて、そうなると今まで働いてた運転手はどうなるのか。 やはり働き口を失うことになる。 そうなると運転手が養っていた家族にも影響がでる。  上述の3職種の合計113万人のうち、家族を扶養している者も多くいるだろう。 そして一般的な、父・母・子2人の4人家族を想定しても、与える影響範囲の広さがわかると思う。 さらに言えばこれは運転手に限った話ではない。 コンビニやスーパーのレジがセルフになっているのを見た人も多いはず。 これだけでも働き口は減っているし、そんな職業はこれから益々増えていく。  社会の中では「人間<機械」という図式が着々と完成することだろう。  このように変化する中で、我々も変化せねばならない。 将来消える職業ランキングをみて、もし自分の仕事があったのなら少しだけ先の事を考えてもいいだろう。 そして心配になることがあるのなら、次の手を今のうちに考えておかなければならない。  人間の価値は技術によって駆逐される。 それを生み出したのが人間とは、これ以上の皮肉もなかなか無い。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 引用元・参考元 ※1 一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会ホームページより(閲覧日、2019.09.25) http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=113&a=9 ※2 日本流通新聞 予測上回るドライバー不足(閲覧日、2019.09.25) http://www.ryu-tsu.com/editorial/予測上回るドライバー不足/ ※3 国勢調査及び就業構造基本調査における職業別雇用者数(閲覧日、2019.09.25) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10701000-Daijinkanboutoukeijouhoubu-Kikakuka/shiryo2-10.pdf
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