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石橋の日常
14時を少し過ぎた頃、僕はパソコンの前で頬杖をついていた。
暇だ。昼食を食べた後の丁度眠くなる時間帯。僕は警察署の片隅で今日もうつらうつらとしていた。
ここは某田舎県の警察署の一室だ。
僕の目の前には旧型のパソコンが乗っている。うちの県は年々人口が減少しており、満足に予算を獲得できない。少しでも経費を削減するため、不要な電気は消し、捜査の際の経費も細かくチェックされる。ベテラン巡査部長の話では、昔はここまで息苦しくはなかったのだとか。
隣の席の伊藤は、ため息と共に背もたれに寄りかかった。
伊藤の階級は巡査だ。入ったばかりにも関わらず本部勤めをしているのだから、上からの覚えはめでたいのだろう。
彼女の目が僕に向いた。
「石橋さん。何か事件はないのでしょうか?」
『僕が聞きたいくらいだよ』
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