その後…

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その後…

 それから半月後。僕は再び取り調べを行っていた。  今度の容疑者はネットオークション詐欺師だ。僕はいつものように六法全書を開いて犯人と駆け引きを続けていた。  取り調べが終わると、大森警部が笑みを浮かべながら歩いてきた。 「どうやら自白したようだな」 『ええ、いくら取り締まっても犯罪はなくなりません。困ったものです』  その直後にメールが鳴った。神山警視長からだ。  メールを読んでいると、大森警部は睨むように僕を眺めていた。 「おい、もしかして…そのメール…」  僕は黙って頷くと、大森警部は"けしからん!"と言いたげに僕に向かってきた。 「お前というヤツは…おい、石橋!」 『な、なんですか…八つ当たりは止めて下さいよ!』  因みにメール内容は、今度会えないかというお誘いだ。  来週の日曜日にセッティングをしたが、僕が神山警視長と会うことはなかった。その日は急な事件が発生してしまい、僕も神山警視長も休日を楽しむどころではなくなってしまったからだ。
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