プロローグ

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プロローグ

 朝、目が覚めると涙を流している時がある。  男の俺がなんと女々しいことか。  見た夢はおぼろげだが、俺の好きだった子が悲しげな表情で見つめているのだ。  その子は俺が好きだった当時の高校生の姿。  俺は今も、19歳になった今も、この子の事が好きだった。
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