想い合えて、何よりも最高

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想い合えて、何よりも最高

太輔君と話した後、眠って次に目覚めたのは夜中だった。スマホが点滅してて確認すると姉からのLI●E。元気になったらまたパンケーキのお店に行こうと打ってあった。 もう一つは橘さんから。これは何となく想像がつく。 「今週は無理をして来なくていい、ゆっくり休んでろ。」 やっぱりね。橘さんならそう言うと思ってた。私はいなくても問題ないと言われたような気がして力が抜けてまたベッドへと沈みこんだ。 私は会いに行きたかったのにな……そう思いながら目を閉じて、またゆっくりの夢の中へと落ちて行った。 まぶしい朝日で目を開ける。スマホで時間を確認するとも7時だった。ヤバい!会社に遅刻するじゃない!と、スマホを放り出して大急ぎで着替えようとして今日が土曜だという事を思い出す。 身体はとても軽い、喉も頭も痛くない。風邪はきちんと治ったようだ。取り出した着替えをベッドに置いて私はその隣に座る。投げたスマホをもう一度手に取って何か通知がないかを確認する。 姉と瑞樹君、会社の仲の良い女子から体調はどうだと心配のLI●Eが入ってた。でも、橘さんからのは来ていない。 ……寝れたのかしら?連絡が無いってことは今も眠っているのかもしれないわ。起こしては悪いから今LI●Eを送るのは止めておこう。 スマホを置いて着替えを済ませる。机を見ると何か袋が置いてある。こんなの昨日あったかしら? 小さな袋の中には何かカラフルな模様のものが入ってる。手を入れて取り出すと、それは大きめのフルーツゼリー。色んな種類のフルーツがどっさりと入ってるのが容器を見ただけで分かる。それが三つ。もしかしたら父と母の分もという事かしら? これを置いていったのは間違いなく橘さんだ。父や母が買ったなら冷蔵庫だろう。太輔君が帰る時にはなかったし。
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