番外編①お付き合いのい・ろ・は

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「まあアンタがそういうデートがしたいって言うのならば、アンタだって大人なんだから連れて行っても構わないんだけどな?俺はアンタとだったらもっと楽しく2人で過ごす方法は他にもあると思うんだが?」 橘さんは私から離れて少し考えてから答えてくれた。私の望むような大人のデートをしてくれるって、ドキドキするじゃない? でも私と橘さんならもっと楽しめる方法?それってどういうことなのかしら? 「橘さんの事だから、いやらしい事なんじゃないでしょうね?」 外ではそれほどなくても、家の中では暇さえあれば触れてくる。まあ、問題ない場所しか触らないから一々怒りはしないのだけれど。 「俺を性欲がどこでも我慢出来ない男みたいに言うなよ。今だって少し触るだけで我慢してんだろうが。」 そう言って頭をぺしんと叩かれる。私はそこまで言ってないですよ?もしいきなりホテルに連れ込まれたらどうしようかと心配しただけです。 「じゃあどんな内容なんですか?橘さんの中ではもう内容が浮かんでいるんでしょう?」 私がしたいのは大人のデートなのだけれど、橘さんが私に合わせた内容を考えてくれていると思うとそちらも気になるのだ。 「そうだな、アンタに選ばせてやる。俺と大人のデートをするか、面白いデートをするか?選べるのはどっちか一つだぜ?」 ええ?それって狡くないですか?そんな風に言われたらどっちもしてくれるのだと思っちゃうじゃない! お姉ちゃんは橘さんのデートは落ち着いていて素敵だったと褒めていた。私だって特別な女性のように扱われてデートしたいのに! それでも橘さんが提案してくれた内容のデートも気になる。きっと2人が楽しめるような内容を考えていてくれてるのだろうな。
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