出会いからして、もう最悪

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「身長は年齢と関係ないでしょ!?自分がちょっと高いからってバカにして!」 気にしていることを!私の姉はモデルの様に身長が高い美人なのに、私は童顔のチビなのだ。 「いや、アンタは行動も十分ガキくせえよ。」 確かにあんな人通りの多い所でボロボロと泣いてしまったのは、大人としてどうかとは思う。 でも、どうしても泣いてしまう時って大人でもあると思う。この人にはないだろうけれど。 「アナタの言葉遣いだって、私はどうかと思いますけど?」 私が言葉遣いを指摘すると、男はフンと鼻を鳴らして笑って見せた。 「俺はアンタと違ってちゃんと社会人の顔を持ってんの。心配してもらわなくて結構。」 ああいえばこういう!見た目も中身も全然可愛くない! 「くっ!」 返す言葉が無くて、男の顔を睨むことしかできない。 「思う存分悔しがってもらっていいが、泣き止んだんならもう出ていいだろ。俺だって今日はロクなことがねえからさっさと帰りてえんだよ。」 そう言ってスーツの上着を取って出て行こうとする男の腕を引っ張って引き留める。 「……駅までの道を教えてください。」 今私が頼れるのはこの男しかいなかったから、馬鹿にされるのを覚悟で聞くしかなかった。 「23歳で迷子かよ……」 どうやら私は最後までこの男を脱力させたようだった。
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