第6章 平和

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辺りに指示を促しながら、創地は直ぐに消火用ポンプを創造し、消防車が来る前でも消火活動が出来るよう準備していた時、先程とは違う警察官が消防署との連絡が付いたと報告に来た。 その時、創地はある事に気付いた。 (両親はリビングで縛られたまま人質にされている様なのですが、犯人とも連絡が付かない状況で… 家の中の様子を知る能力者も居なくて…) 犯人とも連絡が付かない状況で、リビングから離れている子供にはわからない筈の情報を説明していた警察官を思い出した時、誰が“黒”か気付くのに時間はかからなかった。 「クソ!!!さっきの警察官はどこだ!? 今すぐ追え!!!」 しかし、このパニックの中で警察官に扮していた犯人の顔を見たのは創地のみ。 情報通りリビングに人質が2人居るのであれば、証拠を燃やして消す犯人の行動からして、燃えている1室が“人質の居るリビング”である可能性が高い。 この場の消火と人質の救出を一般警察官に任せるのは、第一課のヒーローとやっている事と変わりないが、犯人を捕まえられるのは創地以外誰も居ない。 そんな時だった。
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