第6章 平和

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(お前等が速く来なかったせいだ!!!) そう叫んでいた少女と同じ表情だったからだ。 そして、創地の中で何かが壊れる音がした。 創地1人が真面で居ようと、捜査第一課 特殊犯捜査第一ヒーロー係は腐敗したまま何も変わらない。 同時に、創地1人では少女の両親も鷲見も助けられなかった。 「風間…俺がヒーローなんて名乗るべきではないのかもな…」 「え?」 「居る場所を間違えたみたいだ。」 そう拳を握りしめる創地の姿に、何と声を掛けるべきなのか、否定の言葉が届く状況なのか、当時の風間には分からなかった。
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