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授業が終わり昼休み、問題は起こった
「あなた、あの忌み子じゃない。もうくたばったのかと思っていたけれど、死んでなかったのね。残念だわ」
うん、やっぱり血縁か
忌み子ねえ、魔力を封印されていたとかかな?
この世界には無魔と呼ばれる生まれつき魔力を使えない子がいる
だいたいが成人、十八歳になる前に死んでしまう
まあ編入できたということはあの脇役主人公君が何かしたんだろうけど
大方封印でもされていたのかな?
「わ、私は忌み子なんかじゃ、魔力だって…」
「おい、サラになに言ってんだ!」
「あら?只の平民の分際で何かしら?どいてくださる?」
「じゃあ今日の放課後に決闘だ!俺が勝ったらサラに今後一切近づくな!」
「私にその決闘を受ける義理はないわ」
「へえー?俺に負けるのが怖くて逃げるのか?」
「っ、いいわ。受けてあげる。その代わり私が勝ったらアレを退学させる」
近づくな、ねぇ
クラリッサが女で良かったかな
男だったら遠慮なんてせずにズケズケ言いそう
「ちょ、ちょっと亮!何勝手に決めてるの?だいたいグランドとかでやるにしたって空いてるとは限らないんだし!」
「あー、決闘か?適当に申請しといてやるよ」
「先生!」
普段は職員室で寝てる癖になんで教室居るんだよ
起きてるなら仕事しろ
「遂にやりやがったなあいつ」
「背景に成り下がってた奴がなに言ってんの?赤頭」
「いい加減その呼び方止めてくれないか?」
「嫌です」
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