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始まった！
取り敢えず和心刻を呼び出して相手から目をそらさないで下げ緒を魔法で腰に括る
動かない
先手必勝でこっちから動いた方がいいのか？
「凄い殺気だねー、流石AAAランクの黒蝶だ。動かないみてーだしこっちからいかせてもらうぜ？」
小手調べなのか風の刃がきた
和心刻に魔力を通しながら斬る
そしたら地面が割れたので空中に避難
刀を仕舞いながら氷の矢を大量に降らせる
氷の矢で死角になった場所へ移動し雷を起こす
不純物入りの氷ならきっと電気を通すはず
でも相手も馬鹿じゃないので結界を張って回避
くそっ、あの人さっきから一歩も動いてない！
結界が魔法のみに作用するのか物理攻撃にも作用のかが分からない
ギャンブルは止めておこう
ある程度離れる
この結界内じゃ多分全て間合いの範疇なんだろうけど
奴を動かすとしたら土、でも使ったあと私はすぐには動けなくなる
もちろん例の気持ち悪さで
ならば植物園にしよう
ほら、あの人イケメンだし似合うよ
葡萄とかいいんじゃない？
美味しいし、つる植物だから結界に張り付くし
と思ったら張り付く前に燃やされた
酷いなもう
「へえ、無詠唱か」
なんともなさそうな様子にムカついたので、地面を凍らして結界内の温度を下げる
私はマントを着ているのでもーまんたい
あ、でもフード被ってないから顔が寒い
寒さは動きを鈍らす
この人の実力私より全然高いから平気だろうけど
さらに風をおこして吹雪にする
そしたら風をとられた
いや、何言ってるかわかんないと思うけどそうなんだ
どっちかっていうと私が支配してたはずなのにいつの間にか支配されてる的な？
説明できん
でもこれでわかった、この人の得意属性多分風だわ
対処すんのに一番いいのは土、でも皆さんご存知私は使えません
なので氷で龍を作ってみましょう
…風の龍に食われた
マジかよ、どうすりゃいいんだ
「おいおい、これで終わりか？」
挑発しやがって、大人げねーぞ
魔法じゃ無理だ、刀使おう
身体強化を最大で使う
魔力量の多さにほんと感謝するよ、普通なら多分とっくになくなってる
脇構えから足に魔力を込めて飛ぶ
瞬間移動とまではいかないけどかなり速く移動できる
斬ろうとしたら武器を出された
大鎌だ
大鎌は刀よりも間合いが広い
その代わり大きさゆえに動きも大きくなる
つまり小回りをきかせて隙をつけばいい
それがなかなかできないんだけど
斬りかかりつつ相手の背後に魔法を展開
よしっ、これなら！
…ちっ、バレてたみたいだ
しかも同じことをされてたのに直前まで気付かなかった
とっさに結界を張って回避しようとしたけど目の前には大鎌が
「降参です」
くっそ負けた
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