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4×100リレーは、二組目。
わたしは、3走。
アンカーは明日香だ。
2走は二年の後輩。
後輩が順位をキープしたまま、わたしはバトンを受け取った。
『ハァハァハァハァ……。』
“今日も風が気持ちいいな…。
身体も軽いし、足も動いてる。
このまま走っていたいくらいだ…。”
アンカーの明日香まであと少し。
その時…
「しーちゃ~ん、頑張れー!行けー!!」
聞き慣れた、愛しい人の声。
“何だよ、普通に応援出来るんじゃん。
ありがとう、南…。”
わたしは、最後の力を振り絞り、ギアを1段上げた。
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