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「もう!しーちゃんってば!」
『だから何?』
顔を上げると、顔を真っ赤にした南が、わたしの足下、ベッドの端に立っていた。
「ありがとー。」
『えっ?』
「だから、ありがとう。その…嬉しい。可愛いって…。」
「あぁ…うん。」
言い終わると、南はモゾモゾとベッドに上がり、わたしの左側にくっつくように座った。
「あのさ、しーちゃん…。」
『うん?』
「そういうの、他の子に言ってないよね?」
『そういうの?』
南の方を向く。
「だ・か・ら、可愛いとか、その…誰かに言ったりしてないよね?」
右腕をグッと掴み、見上げてくる南さん。
『言わないよ…。わたしがあんまりお喋りじゃないの、南知ってるでしょ?』
「うん、そうだけど…。」
『可愛い可愛い…。』
「えっ!はぁ…?ちょっと…しーちゃん?」
頭を撫で撫で…。
『これで安心した?』
「うん…。」
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