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「しーちゃん、そういうとこだよ…。嬉しいけど、素直に喜べないっていうかさ。もう…」
南さん、一度機嫌は直った筈なのに、何やらブツブツ…。
ただ、しっかり左側にひっついたままだけれど。(汗)
『南、今日バッシュ見に行くんじゃなかったの?』
「あぁ、そうだった…。」
『わたし本屋さんに行きたいから、そのあと付き合ってくれる?』
「うん、分かった。」
『駅前のスポーツ店でもいいけど、せっかくなら、南いろいろ見たいでしょ?お母さんも買い物あるみたいだし、モール行こう、頼んどいたから。もうすぐ、ばあちゃん家から戻ると思うし…。』
「えぇ!?いいの…?」
『うん…。』
目線をライトノベルに戻した。
「しーちゃん……。」
『うん…?』
「好き。チュッ…。」
『わぁ!』
左頬に、軽く唇の感触。
南が、いたずらっ子のように笑った。
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