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『気に入ったのがあって良かったじゃん。』
「うん。しーちゃんありがとう♪おばさんにも、あとでお礼言わなきゃ。」
あのあと、母の車で、少し離れたショッピングモールへやって来たわたし達。
母とは、待ち合わせの時間を決めて別行動。
今は、南のバッシュを買い終えたところだ。
「次は、しーちゃんの番。本屋さんだよね?行こう。」
『うん…。』
『持つよ。』
「えっ、大丈夫だよ。」
『いいから…。』
「うん。ありがとう。」
右手でスポーツ店のショップバッグを持った。
すると当たり前のように、左腕には南の右腕が絡まれ、腕を組むかたちに。
まぁ、いつものことだから、別に気にはならないけど…。
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