勝負はパズルゲーム

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「待て」  俺はとっさにリリアの言葉を遮った。確かに俺はプロゲーマー界のゴミクズだが、さすがに三連鎖に馬鹿にされて黙っててやるわけにはいかない。 「やろうじゃないか。その前哨戦とやらを。これが俺の異世界デビュー戦だ。お前のゲーマー人生俺が摘み取ってやる」 「ほう、お主なかなか出来るとみた。目に決意がある、楽しみじゃないか」  リリアがパチンと指を鳴らすと、魔物がブラウン管テレビを持ってきて、すぐにスーファミが用意された。今時のゲーム機で普通のHDMIケーブルではなく、赤、白、黄色の端子を差し込むAV端子。ファミコン時代はRF方式だったから進化はしてるんだなあ。  電力はどこからと思うと、どぶネズミ型の魔物がバリバリと言いながら自転車を漕いでいる。 「ふっふっふ我が覇道の前に立とうとするとは愚か者よ。我が雷の三連撃に打ち沈むがいい」  俺は黙って簡素な作りのコントローラーに懐かしさを覚える。  起動して会社のロゴがバンプレストと表記される。開発は別だが販売はバンプレストがしたかららしい。今はぷよぷよといえばセガだが。  それからふたりたいせんを選ばれるのをじっくり待つ。 「さあ、いざ、尋常に勝負」
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