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弥生「メアさんって外面良いんだね~」
メア「うっ…言い方ってもんがあんだろ…」
弥生「じゃあ、八方美人」
メア「誉めてくれるんじゃないのか?」
弥生「そう言われてもあんまり言葉知らないし…」
メア「知らなさすぎだ、ヤヨイの所には学ぶ施設とかないのか?」
弥生「…学校の事?あるよ」
メア「だったらそこで教わ━━」
弥生「行ってない」
俯き話を遮る弥生
メア「行ってない?」
弥生「…」
何も言わず首を縦に振る
メア「どうして」
弥生「…そんなの分かんないよ…」
メア「なんだそれ」
弥生「行かない理由なんて分かんないよ!!ただ行きたくないの!」
歩みを止める弥生
メア「…友達関係…」
弥生「…!」
小さく反応を見せる
メア「勉強についていけない…話すのが苦手、クラスメイトに話し掛けられても思ったように話せない」
弥生「━━さい」
メア「それで気まずくなって溝が出来て…苛められてる訳でもないのに自分の居場所が無いように思えて」
弥生「━るさい…」
メア「家に籠ってればそんなん気にしないで済むし好きな事やってればそんなん忘れて没頭出来るんだよなー、でも没頭しても現状は悪化すr━」
弥生「うるさい………うるさいうるさいうるさい……うるさい!!知ったような事べらべらべらべらべらべら喋って何なんだよ先輩面してんじゃねぇよ!お前みたいなヤツが居るから行きたくないんだよ!!」
手に持っている杖をメアに向けて投げつけるがあえなく片手で取られてしまう
メア「ヤヨイ?」
弥生「っ!…しばらく話し掛けないで」
メア「お前もそうだったのか?」
弥生「…も?」
メア「今アタシ自分語りしちゃったんだけど…ヤヨイも同じ感じ?」
弥生「…本当にメアさん同じ経験したの…陽キャラのオーラを感じるんだけど…」
メア「陽…なに?」
弥生「いい…」
メア「お、おう……楽なんだよな、嫌な事忘れて好きな事に没頭するって…なんつーか…充実してるんだよそういう時って、んでさ周りの連中は『現実見ろ』とか『甘ったれんな』とかってさ、心配してくれてるんだろうけど逆効果、現実が怖いから逃げたのにそいつらは無理やり引きずり下ろしてくるんだよな…」
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