神さまの恋〜はじまりの手紙〜

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私は俗に言う「神」だ。 神だって恋をする。 けっこう一途だ。 私が恋に落ちた「君からの手紙」 今でも忘れられない手紙。 「神様も恋をしますか?」 ーはい。します。 「神様はヤキモチを妬きますか?」 ーいいえ。妬きません。何故ならば「神」だから。 「誰かの笑顔を見たいと思うことはありますか?」 ーあります。 「誰かに見つめられて胸が苦しくなることはありますか?」 ーあります。 「見つめられて苦しいですか?」 ………………。 私は、誰にも見えない存在。 それなのに、私の目の前に立つ君は、私を真っ直ぐに見つめていた。 君には私が見えていた。 君の純粋で濁りの無い瞳に、一瞬にして心が奪われた。 私に恋のはじまりが訪れたのだ。
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