二人の新人

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 状況はようやく沈静化した。 「とにかく、すぐに機体を格納庫に戻せ!」  [雷爺]と呼ばれるドルージの怒号を受け、発進時とは打って変わって力無く格納庫へと歩いていくリストールを、ナランとモミジは不安げな顔で見送る。 「……後でドヤされるぞ、あの二人」 「この前聞いた話では、優秀な人だって言っていましたが……」  ――この先、思いやられます……  モミジの心の声は、この場にいる全員の気持ちであった。
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