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しばらく行くとバリケードのようなものが見えた。バリケードの中央には通路があり二人の門番らしき人が立っている。
バリケードに近づくと門番がアウムの怪我をみて慌ててかけより私達に話しかけてきた。
「わ!アウム君酷い怪我じゃないかどうしたんだ!」
ケイヒルが門番に何があったか説明する。
「また例のイカれた博士の実験で鋼鉄の平原に出たところリザードにやられたらしい。そしてこの男がアウムを助けて今にいたる。おい!それより担架だ!速くアウムを医療科のところに運んでくれ!」
「はい‼」
門番は返事をするとすぐ担架持ってきてアウムからアーマーを外し担架にのせた。
「おい、私はアウムについていくおまえさんもついてくるか?」
ケイヒルは門番を一人残して私にそう言った。私は首を縦に振りついて行く事にした。
しばらく行くと大きな門のようなものがあらわれた。そばには重装備した門番が立っている。
ケイヒルが重装備した門番に命令する。
「おい、バリケードの門番を一人補充しておいてくれ」
重装備した門番が返事をする。
「分かりました。隊長」
隊長?あれもしかしてケイヒルさんってえらい人なのでわ。
私はそんなことを思いながら、ついていこうとしたが門番に止められた。
「止まれ!隊長この男は?」
門番がケイヒルに聞く。
「おい!その男はアウムの恩人だ通せ」
ケイヒルがそういうと門番は一歩さがり私に頭を下げた。
私達は門の前に立った。門番がなにやらパネルのようなものを操作すると大きな門が開きそのなかに乗り込んだ。
するとなかにも人がいてその人がレバーを下げると門が閉まり大きな音をたて動きだした。
エレベーターみたいなものだろうか10何秒ゆられ、動きが止まり鐘の音が三回なり反対側の扉が開いた。
エレベーターから降りるとアウムを運びながらケイヒルがなにやら小型の機械で誰かと連絡をとっている
「おいボォウラ!!コウラスおめい今日は休みだろ、今から第三区域のエリア3にある医療棟に来てくれ仕事を頼みたい礼はする」
空はすでに紫がかっていた。コミュニティは現代的で大きな建物や車、大勢の人がいる。一言で言うなら都市?
その後もケイヒルについていくと赤い十字架と看板に『ZONE Three 3-3 Hospital』と書かれていてまさしく病院みたいなとこについた。
「おい急患だ!急いで手術を頼む」
ケイヒルは病院の関係者にそういいながら担架を手術室に運ぶ。
「おい!あんたは手術室前の椅子に座っておいてくれ。」
ケイヒルはそう私に言うと手術室に入っていった。
少ししてケイヒルが手術室からでてきた。ケイヒルは私の横に座ると私に詫びて今後のことを説明してくれた。
「おい、あんたすまねぇなあ、色々とあんたには礼をしなきゃな。あんた、礼は何がいい」
私は喋れないので手で泊まるところがほしいと家形にジェスチャーする。
「なるほど。じゃあ警備部の宿舎を使ってくれ、飯付だ」
おっ!飯付き宿!いいじゃないですか。私は手を前に出すと親指を立てて、いいよと合図した。
「よし、わかった宿舎には私が連絡しておく。おっと、私はもう持ち場に戻らなくてはいけない。アウムの手術がすんだら様子を見にくる。それまで君は今からくる私の部下にコミュニティの案内をしてもらってくれ」
ケイヒルがそう話を終えると私の後方からなにか物を引きずる音が聞こえた。しかもすごい速さで近づいてくる。
私が振り向くと仰向けになった女が地面を蹴ってこちらに移動してきている。それもすっごい速さで
女はケイヒルの左足にぶつかって止まった。と思ったら自分がなにかにぶつかっていることを知らないのだろうか足を動かし前に進もうとしている。
ケイヒルは腕を組み険しい表じょ...うっひぇーめっちゃ怖いーいやもう険しい表情とかのレベルじゃなく怖い。そして大声で怒鳴った。
「ブォオイ‼‼コウラス立てゴラァ!」
するとコウラス...ええ‼あっこの人がコウラスなの!
するとコウラスは大声で少し起きたがまた寝た。
ケイヒルがもう一度怒鳴ろうとしたら横のドアが開き中から中年のナースが出てきて大声でこう言った。
「病院で大声出すんじゃねー‼ボケー‼静かにしろ‼カス‼」
「ぶわーそうだー病院でぇー大声をだす...スヤー」
コウラスが小声でそういうとまた寝た。そしてドアが閉まった。
ケイヒルがコウラスを強制的にたたせるとバッグからコーラを出す。するとコウラスが目を見開きコーラに飛びついたがケイヒルはそれを華麗に避けた。
「これは俺が仕入れた特別なプレミアムコーラだ。欲しいか」
そうケイヒルがコウラスに言うとコウラスは激しく首を縦に振った。
「じゃあこの人にコミュニティを案内してくれ。この人はアウムの恩人だ。詳しいことはあとで説明する。」
そうケイヒルが言うとコウラスはものすごく嫌そうな顔をし肩を落としため息をつくと一言こう言った。
「ぶわーはぁ...あんたついてきて案内したるわじゃあ」
「おい‼ちゃんと案内しないと鉄砂漠の調査、偵察に行ってもらうからな!」
そうケイヒルが言うとコウラスは背筋を伸ばしきびきび歩き出した。
私もケイヒルに一礼しコウラスについていくことにした。
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