一章 : スキルアーマー

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私達は病院の外に出た。 「ぶわーあぁー」 コウラスはそう大きなあくびをするとこう続けた。 「ぶわー休みなのになー...そうだ娯楽に連れていってあげるよーいいだろ真面目に案内するより絶対いい」 真面目に案内しないとコーラもらえないんじゃ...私はそう思ったが大人しくついていくことにした。 私はなにやら怪しげな汚い路地裏につれていかれた。 「ぶわーここだ」 コウラスがそう言ってなにやら怪しげな建物の前で止まった。建物の看板をみると『ピンボールスターバー』と書いてある。するとコウラスが店について語り出した。 「いいだろこのスラムぽい雰囲気この店ピンボールとは書いてあるがピンボールだけじゃないんだ。ちなみに俺たちは訳してスタbっ」 私はなぜかわからないがなにかヤバそうなのでコウラスの口をとっさにふさいだ。 数秒して私が手を話すと息を思いっきり吸い込むと怒った。 「ぶわーなんでス○バっていっちゃいけないんだ!ス○バってス○バなあース○バ、ス○っ!」 ○がなんかウザいしどうせボケキャラなので私はコウラス顔面を殴った。 コウラスは顔面が風船みたいになりこう言った。 「ぶわーお前今は10秒位で治るが、シリアスな場面でこんなことしたら死ぬからな!ぶわーまあいい案内してやる!おらいくぞーぶわっふー‼」 コウラスはそう言ってハイテンションでス○バの中に入って行った。 暗くて汚い廊下を進むと受付のカウンターがあった。 「すいませーん」 コウラスが誰もいないカウンターに呼びかける。するとカウンターにおじいさんがせりあがってきた。 老人は無言でこっちを見つめる。 「あのー大人二人で」 コウラスは老人にそう言うとなにやら小さな紙を何枚かだした。 老人は静に紙の枚数を確認するとわきにあったボタンを押す。すると横の壁が開いた。そしてそのなかに入った。 そこには明るいリッチな廊下があった。その廊下を進む。 私はさっきコウラスの出した紙についてあれは何だったんだとジェスチャーして訪ねてみた。 「あーあれはこの世界の通貨でペイプっていうんだ。ところであんた無口かと思ったら声出せないのか」 私はうなずいた。 「大変だなそれ。そうだ上位アーマーには声を出さなくても会話できるスキルがあるらしいぞ。」 アーマー?スキル?私はコウラスの言ってることがよくわからないので首をかしげた。 「あっそうか、わかんないか。アーマーってのは外骨格スキルサポート式防具つって敵を倒すと出るなんか光ってるのを加工してっ...ん?なんだっけなんと言えばいいか...まあなんか便利な装備ってことだ」 そんな話を聞いていると目的の場所についたらしい。 「よしここだ」 コウラスはそう言って扉を開けるとなかに入った。 するとそこには大きな空間と大勢の人がいた。コウラスがこの場所の説明を始める。 「そうだあんたに説明しないとな。ここはこのコミュニティのレギュラーな娯楽の巨大双六だ!」 なるほど!わからん!! 辺りを見渡すと遠くのほうでたくさんの人が集まっているのが見えた。 私はコウラスの肩を軽く叩くと群衆を指さした。 「あーあれは練習試合だな。巨大双六にはいくつものチームがあって150日に一回ある大会を目指し練習試合やチームごとに練習してるんだ。ちなみに俺は警備隊のチームに入ってる」 コウラスがそう熱心な解説をおえたとたんにコウラスは後ろから誰かにぶつかられ倒れた。 私はコウラスの体を支える。 私が振り向くとそこには頬に傷があるがたいの良い大男が立っていた。 「よぉお、コーラ女」 そうその大男が言うとコウラスは驚いたような顔になった。すると口を震わせこう言った。 「なぜ、お前がここにいる」
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