序章 : 声

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「左腕は...うーん...あ!分かりました。左腕の骨が折れて出血もしていますね。まず出血を止めます。左手首の損傷部分をくっつける感じで押さえてください」 私は言われたとおりに腹部にのった左腕の手首を見ると滝のように血が溢れでて手首は今にも千切れそう・・・・・なっ!!! 『あばばばbb!こここ、これはやばばばばば!』 私は慌てて手首を押さえた。 「数十秒間押さえてください」 そう声に指示され押さえて20秒くらいたった。 「そろそろいいですよ」 声にはそう言われたがこんなすぐに治るわけないだろうと思い手首を押さえたまま私はこう言った。 『いやいや!あんた常識的に考えてこんなすぐ治るわけねぇーよ!!駄目だ出血多量で死ぬぅ』 声は人ごとのようにこう答えた 「怖がりですねーあんな高くから落ちても無事だったんだから大丈夫ですよ。あなたには手が千切れてもくっ付ければ治るほどの物凄い自然治癒能力が備わっていますから」 他人事だと思いやがってくそ。.
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