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師匠が背中の太鼓を思いっきりたたいた。
ドーン!
廊下を走りぬける稲妻の閃光。
ピシャーン!
床を直撃する雷。
ゴロゴロゴロ!
とどろく雷鳴。
「きゃああああーっ!やめてください師匠!弟子を殺す気ですか!」
「うるさーい!このくらいの攻撃余裕でよけられて当たり前だろうが!ほら、手加減してやってるんだからとっとと避けろ避けろ!」
ピッシャ―ン!
「ああああああああー!!!!」
流石に一人前の雷の神様を称するだけあり、師匠の雷は一流だ。
手加減していると本人は言っているし、口調にも余裕が見られるから本当なのだろうが、すでに家は半壊状た……っ!?
「師匠ー!家、壊れかけてますよ!?やめてくださいやめてください!修理代誰が払うんですか!」
「む!?」
ようやく雷の嵐が終る。
雷の神様の弟子も、楽じゃない……。
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