音色

3/6
前へ
/6ページ
次へ
差し伸べた指の隙間を夜風が通り抜ける。 指の間から覗く星空は高い。 どこまでも。 「届かないよ……高すぎ……」 和音(あいね)の頬に一筋、星が流れた。 星達の歌は今日も優しく響く。 澄んだ音色が問いかける。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加