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「その真面目な学級委員長は先生からの
信頼も厚いから、羽目をはずす奴がいたら
止めてくれって頼まれてるの。っていうか
あんたも学級委員でしょうが。」
じろっと隣の男子…もう一人の学級委員、
松川を睨む。松川は相変わらずへらへらした
顔を崩さない。
「いやだって、俺オマケの委員だから。
杉野さんが全部やってくれるから俺は遊んで
ばっかだし?ほらルール説明始まるよ~。」
最低かお前。
今度こそ舌打ちしてルール説明を聞く。
「ルールは簡単!今から渡す地図にある
ルートを通って、旧校舎の怪談を制覇する
こと!最後のとこにあるキーホルダーを持っ
て帰ってこれればオッケー!男女ペアで五分おきに出発で!」
旧校舎の怪談…噂には聞いたことがある。
全部で3つの怪談だったはずだ。
1つ目は誰もいないのに足音のする廊下。
2つ目は誰かが誰かが映り込む窓ガラス。
3つ目は本人も知らない真実を映す鏡。
大方校舎が古びて起こる現象か見間違い
だろうが、まぁ何かあった時には報告でも
しておこうか。
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