第一部《肆》

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宴が始まり。 飲めや歌えの大騒ぎ。 裸踊りをする者、力比べをする者、泣く者、寝てる者、静かに飲む者とそれぞれ皆が宴を楽しんでおりました。 信秀「御前よ、儂は跡継ぎを決めたぞ」 土田「誰ですか?」   (勘十郎に決まっておりまする) 信秀「信長に決めたぞ!」 土田「えっ?…そうなのですか。」   「殿様、勘十郎が元服の儀をすましてからでも遅くないのでは?」 信秀「いや、信長じゃ。勘十郎には信長を支えさせる」 土田「それでは勘十郎があまりにも可哀想ではないですか…」 信秀「勘十郎も信長に懐いておる納得するだろうぞ」 土田「…シクシク」   (何故信長なのじゃ!何故じゃ!) 信秀「…」    (仕方ないのだ御前よ)
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