第一部《伍》

1/4
前へ
/17ページ
次へ

第一部《伍》

羽城の戦いから 1年後 政秀「この度はお目通り承諾、ありがとう御座いまする」   「感謝いたしまする」 斎藤道三(マムシ)と呼ばれた男 その(濃姫、帰蝶) 政秀「本日は御相談あり、馳せ参じた次第で御座いまする」 道三「そう畏まるなハッハッハ」   「そなたの話は分かっておる、話すまでもない儂の娘帰蝶との婚談だろ?」 政秀「ハッ、その通りで御座いまする」 道三「誰か居らぬか!」 家臣「ハッ、どうなさいました殿様」 道三「帰蝶を呼べ!」 家臣「御意」 家臣が去り政秀、道三の話し合いが進み婚儀が決まりました。 帰蝶「失礼いたします、帰蝶と申します」 政秀「信長の守役、平手政秀で御座いまする」 帰蝶「存じ上げております、ご苦労様です」 政秀「勿体無いお言葉ありがとう御座いまする」 道三「挨拶はその辺にしたらどうだ?」 政秀「そうですな」 帰蝶「はい、父上様」 政秀「道三殿、帰蝶様、拙者はこの辺で失礼致しまする」 道三「ご苦労じゃった」   「客人のお帰じゃ案内しろ」 家臣「平手様此方へ」 政秀「それでは」 政秀が帰り、道三と帰蝶は… 道三「帰蝶よ、お前の婚儀決まったぞ」 帰蝶「信長様ですね」 道三「信長が真のうつけならこの小刀でやつを撃て」 帰蝶「ですが父上この小刀を作る父上に向けることになりかねませんよ」 マムシ「ふっハッハッハそのときはその時じゃ」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加