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第一部《肆》
信長14歳時【初陣】
勘 「兄様、初陣頑張ってください。」
信長「おう、勘十郎行って参る。」
「父上、母上言って参ります。」
信秀「あぁ信長よ!くれぐれも死なぬように
するのじゃぞ」
「政秀、信長を命をかけて守ってくれ」
政秀「はっこの命をかけて信長様をお守りしましょう!」
信長は紅筋の入った頭巾と馬乗りの羽織、馬鎧という今まで遊んでいた時とは違い堂々としていた。
信長・政秀一行は初陣の場所である羽城へ向かったのだ。
羽城は物静かであったがそれとは裏腹に信長様は怪訝そうな顔でこう言い放ったのだ。
信長「爺や、つまらぬぞ敵が出て来ない」
政秀「信長様、そのような事を言われまして
も…」
それには理由があり。
初陣では、武家の男子が初めて合戦に臨む大事な儀式である。
そのため勝利を飾るのが当然、吉とされ万が一にも討ち死にすることはあってはならないため信秀は激戦にならない場所を選んだのであった。
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