第1話 "人と妖怪"

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第1話 "人と妖怪"

「よーし!これで終わり!」 「なんとか片付いたねー…」 よく晴れた日の昼過ぎ、怪堂アヤカ(かいどうあやか)は友達の神谷紗羅(かみやさら)と共に引っ越しの片付けをしていた。アヤカと紗羅はこの春から榊原学園の生徒となる。今日は入学式の前日、丁度寮の片付けを終えたところだった。 「アヤカ!片付けも終わったことだし、これから2人でカフェに行かない?」 「カフェ?この近くにあるの?」 アヤカはもともと榊原町に住んでいたわけでないため、この近くについてはまだよく知らない。それに関しては紗羅も同じだが、どうやら紗羅は来る前に色々と調べてみたらしい。 「それがね、最近オープンしたお店らしいんだけど、そこのカフェオレがかなり甘くて美味しいって評判らしいの!」 「へぇーそうなんだ、じゃあ時間も良いところだしちょっと行ってみようか。」
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