戦争

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戦争

そして、この作文事件が起こって暫くして戦争が始まっちゃったのね いや『お前の作文なんかよりよっぽど重要だよ!』とか言われそうだけど『3日戦争』って名前で今まだ高校2年だからたいして時間は経ってないけど、しっかり歴史の教科書なんかにも書かれてる 不穏な空気が流れ始めた頃はいつもの様に話し合いで何とかなると思われてたけど今回は全然ダメ、もう向こうはやる気満々、水平線の彼方ではピッーて湯気が出てる感じ、私達の街は隣国と海を挟んで最短の都市、わかり易いくらいにこの街に上陸して来るだろうと言われて連日の避難訓練で勉強どころではなく警報がなれば速やかにグループで下校するのである、私は早く帰れて嬉しいな程度が当時の気持ち、戦争がなんたるやなんて全然理解してなかった そんな状況も開戦の半月前迄だったかな、やはり首都とこの街の一般人は避難させようと言う事になった『おい!今迄の避難訓練の成果は!』と小中高生のツッコミが聞こえたかどうかはわからないけど、当時私はしっかりツッコんだのを覚えてる 私達は片手に持てる程度と決められた荷物を持つと避難地へ向かう為駅へ向かったの、そして駅へ向かう最後の曲がり角を曲がると駅まで一直線、右手にはいつもの市役所がありその先の左手に小学校がある、何ら変わりのないいつもの風景で中で駅に黙々と向かう集団『戦争』って物が流石に私の小さな身体にちょっと染み込んだ気がしたな
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