解説7 其処ら中に散らばる色とりどりの毒 齧ればそれらが内部から暴れ出す幻に怯えました

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解説7 其処ら中に散らばる色とりどりの毒 齧ればそれらが内部から暴れ出す幻に怯えました

 私達人間の身体を形成し、健康を保つ為に必要不可欠なのが水分や食物を取り込む「食事」です。毎日の事なので、つい忘れがちになってしまうものですが、摂取したものが全ての細胞を作り出しているのだということをもっと意識するべきなのだということを身につまされます。そして皆が食べているから、という理由で自分も食べて大丈夫、と自分に甘くしてきてしまった時期を今はとても反省しています…TT。食品添加物まみれの現代人の食事…食生活が乱れていれば当然健康な身体は作られません。勿論、食品添加物=全てが悪、ではありません。保存料が入っていなければ食品は運搬中に腐敗してしまうし、コンビニなどのお弁当も、忙しい現代人にとってはとても便利なものです。けれど、そんなものばかりで作られる細胞が健康な筈がないことは少し考えれば分かることであり、口に入れるものに無頓着であることが次第に怖くなってきました。  アレルギー体質は、自然のものでさえ、受け付けない場合があります。卵、大豆、ピーナッツ、小麦等が代表的ですが、大豆にアレルギー反応が出ると、大豆製品全般が食べられない子供が多いです。つまり、豆腐、納豆、それから醤油や味噌といった調味料まで制限しなくてはならなくなります。私は、幼い頃の食事制限はなかったものの、成人してから血液検査をした時には、やはり小麦、大豆、ピーナッツ、蕎麦などの食品に対してアレルギー反応が出ました。検査をしてくださった内科医の先生から「これら全てを制限したら食べるものがなくなっちゃうから、アナフィラキシーショックのような症状が出ない限り普通に食べる分には問題ないんじゃないかな」と言われました。それを信じて制限せずに何年も過ごしましたが、結果痒みが改善することはありませんでした。  日本の食べ物について学んでいくと遺伝子組み換えがいかに危険か、現在作物を作る上で使われている農薬がどんなに危ないのか、食品添加物使用量がなんと世界一!という不名誉な事実など、無知だったことが次々出てきて自分や周りの人の健康を大切にするには、自分からきちんと「本当のこと」を追求しに行く姿勢がいかに大事かを思い知らされました。何故真実が周知されないか、というと、安全、安心よりも利益、利便性が優先される社会になってしまっているからなんですね。ホームセンターで普通に売っているラウンドアップという除草剤がベトナム戦争で使われた枯葉剤と同じ成分だ、ということを認識している人はどれ程いるのでしょうか?それらを使った田畑で作物を作っていて、それがスーパーに普通に売っているということ。きっと殆どの方は知らないのではないでしょうか。YouTubeのバクロスTVというチャンネルはこの辺りの真実、世界の仕組みなどを暴露してくれているので、全ての日本人が知らなければいけない内容の配信が多いと感じます。とてもお薦めです。  かといって無農薬、オーガニックのものは高かったりなかなか手に入れられなかったりしますから出来るだけ、日々何を食べるか、何を身体に入れないか気を付ける習慣を持つだけでも変わってくると思います。特に食品表示をチェックする癖を身につけるのが大切で、そこにカタカナで書いてある聞いたことの無い、良く分からない物質が入っていたらなるべく買わないように気を付けるのがいいと思います。  今は情報が拡散してきているのでアトピーの治療には「小麦、牛乳、白砂糖」を取らないようにすることが大事、ということが広まってきています。それは何故かというと、アトピー性皮膚炎の原因は腸に空いてしまっているミクロの穴(リーキーガット症候群)から毒素を身体中に血液で巡らせてしまい、それを肌から出そうとしている状態だからです。そして、その腸に穴を空ける要因となるのがまず、小麦のたんぱく質グルテンです。グルテンのねばねばが腸壁の負担になり消化を阻害してしまい、リーキーガットの腸を作る犯人となっています。また、牛乳の乳糖は特に日本人の腸は分解酵素を持っていないことが多いので、消化不良を引き起こして腸内環境を悪化させてしまいます。そして、白砂糖は腸内環境を悪化させる悪玉菌の餌になるので良くないのですね。腸内の炎症が増えてリーキーガットも悪化してしまいます。なので昔ながらの日本食をなるべく手作りして食べるのがやはり一番、ということになりますね。  また、どんな油を摂取するかもとっても重要です。アトピーの人にとって良くない油というのがオメガ6系の油です。一番気を付けた方がいいのはマーガリン、ショートニングです。これは水素を添加して酸化しないようにした油なのですが、何とプラスチックと同じ成分なのです。なので絶対に取らない方が良いです。レストランやコンビニ、ファーストフード等で食品に使われている油は殆どがオメガ6系の油なのが現状でしょうから、それらはなるべく少なくするように意識した方が良いです。完全に無くすのは無理なので、オメガ3を6より多く取るように気を付けています。アトピー、花粉症などに良いと言われているのはオメガ3のアマニ油、エゴマ油、オメガ9のオリーブ油などです。 腸内で腐敗し易い肉類を口にすることをどうしても敬遠してしまうのは、あまりに神経質過ぎるのも良くはないとは思いますが、気がおかしくなりそうな身体中の痒みを、不用意に口にしたものが引き起こしているのかもしれないと思うと、どうしても躊躇してしまうのは当然かもしれません。特に私はくるみやカシューナッツなどにアナフィラキシーショックを引き起こします。これらは食べた直後に口の中のいがいが、喉の腫れた感じ、全身の痒みが数時間続いて苦しめられてしまいますので、本当に一切取らないように注意しています。  アレルギーを発症する人は殆ど、腸が正常に働いていない場合が多いです。その為、良質な乳酸菌を摂取することが良いとされています。ヨーグルトなどで善玉菌を補っている人も多いかと思いますが、動物性由来の乳製品というのは弱っている腸の中では消化不良を起こしてしまいやすいので、自分の体質に合った乳酸菌のサプリなどを探して取り入れるのがよいかもしれません。腸の調子を整えるのにお薦めなのは「オリゴ糖」です。これは善玉菌の餌になるものなので、悪玉菌優位になっている腸には最適です。食事はなるべく野菜を中心に、お米、海藻、キノコ類、良質なたんぱく質をバランスよくとること。特に強く症状が出ている場合は、肉類、乳製品、白砂糖、酸化した油、加工食品、チョコレート、毒素の多い魚の卵類はとらないようにすること。ただ、あまりストレスになりすぎないようにするのも大切です。私は物凄く状態が悪化していた数年の間、結構真剣に食事制限に取り組みながら、私は一生チョコレートなどアレルギーに良くないものは気軽に食べられないのかなあ、と悲しく考えていました。周りから「良くなったら何でも食べられるようになるんだから。我慢するのは酷い時だけだよ」と励まされても、その時は本当に普通の肌の状態になれるのか自信が持てなかったり、生まれつき遺伝子レベルでアレルギー体質がDNAにインプットされてしまっているのだとすれば、良くなってからも身体に悪い物は摂ってはいけないのではないか、とそんな風に思っていました。けれど、実際腸が元気になり善玉菌の活動が正常になってくれば少しくらい身体に悪い物を摂ったとしてもちゃんと身体の外に排出できるようになるのだということが分かりました。勿論極端に栄養の偏った食生活を続けること、暴飲暴食はNGですが。  年々増加傾向にあるアレルギー体質を持つ子供の親御さん達の苦労には並々ならぬものがあります。それこそノイローゼ寸前の所で毎日子供のアレルギー症状と戦っていたりします。真っ赤になった顔、血が滲む身体、痒くて泣き喚く子供を夜中あやし続けなくてはならないので常に睡眠不足になってしまいます。アレルギーの出る食物が入っているかもしれないので外食ができなかったり、出来合いのものを買う時は成分表とにらめっこしなくてはならなかったりします。口へ入れるものに、少しの油断もできず、学校給食や友人宅でご馳走になる際にも気を抜くことができません。家庭料理の食材に関しても、アレルギー用の食品、無添加のものや有機野菜などというものは往々にして割高なものが多いです。ダニや埃がアレルゲンになっている場合も多いので、掃除を徹底したり、空気清浄機を置いたりと、治療費以外にも出費が嵩むこともストレスになったりしてしまいます。  
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