解説6 ようやく目覚めても夢に溺れた余韻を何時までも引き摺りました

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解説6 ようやく目覚めても夢に溺れた余韻を何時までも引き摺りました

 身体に改善の兆しが見えてきた頃、私は悪夢に苛まれる日々を迎えました。きっと夢の数々は私の心が映し出しされた鏡だったのでしょう。私にとって現実は生き難いという思いが、ぐらぐらと覚束ない高い建物から怯えながら降りる夢や、怖い人や嫌いなものがたくさん出てきたり、襲い掛かられる夢となって出てきたのではないかと思います。寝ている間くらいは安らぎたいのに、何時も一生懸命もがき苦しんでいました。そして、目覚めると全身は大量の汗にまみれ、パジャマは絞ることができるのではないか、というくらいに濡れていました。まさに、溺れていた水の中からやっと這い出したような感覚で、身体が現実に馴染むまで暫く夢を引き摺って起き上がることができず、夢の記憶を辿って意味を反芻しました。  現在はそこまでの恐怖に苛まれる夢を見ることは殆どなくなりましたが、夢は潜在意識の表れ、と言われています。悪い夢を見ると悪いことが起こるのかと怯えてしまうこともあるかもしれませんが、悪夢は記憶の浄化をしている場合が多いので、心配することはないと思います。ただ、印象的なものが出てきて目覚めてからもずっとそれが頭から離れない場合などは、夢占いなどを確認して意味を探ってみるのもいいかもしれません。私達を守り導いている見えない存在が、生活をする上で気を付けるべきことなど、お知らせを送ってきてくれていることがあるようです。
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