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「こんばんは、野口です」 一方、若い女性はじつに清潔感溢れる美人タイプだった。 彼女がオフ会にやってくるオカルト美少女か……。 俊哉は心のなかで囁いた。さらさらとした長い髪は彼女の両肩から滑らかな曲線を描きながら胸に流れている。真っ赤なサマーセーターにタイトな黒いバンツがよく似合っている。痩身ながらでるところはでている。一瞥したところで、とてもオカルト少女とは思えない。 「はじめまして。後藤さんにはバイト先でお世話になっています。相模と申します」 俊哉は自己紹介すると彼らに一礼した。 「相模さん、よろしくお願いします。あっ、ところで後藤君は……?」 武藤は汗を拭いながら俊哉に尋ねた。 「後藤さんとは現地待ち合わせです。でもまだ来てないですね」 俊哉が答えた。 「武藤さん、もう定刻過ぎちゃったけどどうする? 俺はぼちぼち始めててもいいんじゃないかなって思うんだけど」 そういうと鷹野は煙草に火をつけた。
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