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「よう俊哉、いまなにしてんだ?」 それはアルバイト先で知り合った別の大学に通う兄貴分、後藤からの電話だった。 「暇してますよ後藤さん。なにか面白いことないですか?」 俊哉は少しふてくされた様子で答えた。 「ああやっぱりな」 「やっぱりってなんですか、もう! 金曜日だってのにひとり孤独に部屋でテレビを観てますよ。後藤さん、いまから呑みにでも行きませんか?」 「うん、まーそれもいいんだけどね。今日は面白いイベントに誘ってやろうと思って電話したんだ」  俊哉の声はとたんに明るくなった。 「ええっ、なんすか? クラブですか? それともいつもの渋谷のナンパすか?」 「いや、違うんだよ。もっと面白くて退屈しないイベントだよ」
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