吸 血 鬼

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学校の先生にはすでに話が回って、生徒たちはすぐ寮に帰された 私は赤城を部屋まで送り届けるように教授に言われた 男子部屋までは入れないので、入口までで勘弁。 「無事送り届けた、さよなら」 部隊本部に呼ばれてるんだ、私も急いで準備しないといけない。 きっと今頃教授とタイムも向かってる 他の子達もすでに付いているかもしれない、会議に送れたらマズイな 「……やまなし、さん」 「?」 ブレザーの裾を掴んで赤城は黙り込む 何だ。言うことがあるなら早くして、忙しいの ピピッ 【千尋、急がないと遅れます】 うるさいなぁ、それぐらい分かってる。人工知能はKYすぎだ 赤城、思ってる事があるなら言わないと苦しいままだぞ、とキツイ言い方かもしれないけど。赤城はパッと手を離して、部屋に無言で戻っていった なんだったんだ、さっきの。
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